「PC-8801mk�USR ゲームリバイバルコレクション」に収録 → ソフト一覧。
「プロジェクトEGG」でも販売。

　魔法使い（以下「マスター」）となり、モンスターを召喚して戦うターン制SLG。
　このジャンルでは定番と言える、「大戦略」のシステムを基礎とし、ファンタジー仕様に再設計されたものです。マスターは、ウォーロックやネクロマンサーなど５種類（キャンペーン用を含めると６種類）から選択でき、それぞれ呼び出せるモンスターや、その成長過程に違いがあります。
　フィールドは、森林・河川・砂漠・火山など、変化に富んだ地形で形成。２０の個別マップのほか、全８面からなるキャンペーンモードも用意されています。エディット機能を使い、オリジナルマップを作成することも可能です。

　「ドラゴン、クラーケンといった幻想生物を召喚し、自由に操れたら・・」という空想を疑似体験できる、ファンタジー好きにはたまらない設定。しかもドラゴンなどは、上位種族にクラスチェンジできるため、成長させる楽しみもあります。最終段階の威風堂々たる姿、強さには惚れぼれしました。
　戦略のポイントはいくつかありますが、最も重要なのが「大魔法」の使い方でしょう。１ターンに１回しか発動できませんが、体力を回復させたり、２回行動できるようにしたりと、非常に便利なオプションです。あとは、時間帯の把握も忘れたくない所。属性との関係で、昼や夜には攻撃力の増減が生じます。うまく利用すれば、相性の良くない敵にも大きなダメージを与えることが可能です。
　キャンペーンモードは、淡々とクリアしていくだけですが、「成長させたモンスターを次の面から呼び出せる」という魅力があります。１面序盤では、移動力の高いモンスターと、先に述べた「２回行動（＝再動）」の組み合わせで、塔を素早く占領していきましょう。相手の高移動力モンスターに、エレメンタル（精霊）を差し向けるのも有効です。余談ですが、データディスクから読み込んだときに見られる、敵マスターの名前に注目していると面白いかもしれません。